自分の嘘に吐き気さえした。
だけど私を助けてくれるスーパーマンなんてどこにもいなくて、ただただ自分の心の奥底の方にその想いを隠しきることでしか、あなたの気持ちに蓋をすることが出来なかった――…
「涼平くんって、確かサッカーの名門校の高城(タカシロ)高校だよな?」
「そうなんですよ。
って、あれ?
あぁ~!
そう言えば、春馬さんの妹さんも高城高校でしたっけ?
あそこのサッカー部スゴイみたいですね。
練習も朝練、夕練の二部練らしんです。
夏休みは大会が前半にあるらしくて…。」
「あぁ!
大丈夫だよ!
俺らのは、お盆休みだから行けるなら皆とさ一緒に行こうよ!」
そう話す彼を見ていたら、タイミング良くホームに電車が滑り込んできた――…
