「取り敢えず問題終わったよ。」
そう言われノートに目をやる。
キレイな字で書かれた文字から目を逸らし、ファイルに挟んでた、その問題の解答用紙と、小テストの問題を取り出す。
涼平くんにさり気なく小テストの問題を渡すとニコッと笑ってみせた。
「はい、今からこれやって。
時間は30分で出来るよね?
だから40分まで頑張って!」
「これで終わりだよな?」
「うん。
今日は、後、答え合わせして、間違ってたらそこの復習やったら終わりだよ。」
「了解!」
それだけ呟くと涼平くんは真剣に問題に取り掛かっていた。
そんな2人の空気を変えたのは――…
