「病棟から出る時、辛かったんだぞ?有美が叫んでいる声が聞こえて、後ろ髪引かれる思いだったよ。」


そうなんだ。

知らなかった。


「今はゆっくりしていいからな。お母さんも子供達の面倒を見てくれてる。『力になれなくて悪かった』って言ってたぞ。」


姑が?



びっくり!


「祐二、ごめんね。私、早く退院できるように頑張るっ!」


「ここの先生は『一~三ヶ月の入院』って言ってたから、ま、育児で今までゆっくりできなかった分、しばらくゆっくりしなよ。」



嬉しくて私は泣いた。