「有美、ゆっくりしておいで。僕達は有美が笑顔になれるまで、ずっと待ってるから。」

祐二に言われて、

私は車の中で泣いた。



病院に着いた。

受付で

「今日から入院する斉藤です。」


そう伝えたら、

すぐに案内された。



知ってはいたけど、

本当に鍵がある病棟だった。



私にとって、



これが、



新しい生活の始まりだった。