「あんなの気にすんな」
私が女子が言ってることを気にしてると
思ったのか、突然夕矢がつぶやいた
ドクンと音を立て、
また鼓動が早くなっていく
なんか、今日はおかしいみたい
ずるいよ.....
いっつも意地悪でドSのくせに
急に優しくなって.....
「いくとこ決めた。
ついて来い、置いてくぞ」
「え、どこいくの!?
ま、まってよぉ~!!」
このおさまらない鼓動も
全身が熱を帯びてるような感覚も
全部全部、夕矢のせいだ
夕矢がいつもと違うことをいうからだ
きっと、それだけ.....
そう自分に何度も何度も言い聞かせた

