「んなわけねーだろ、ゆでたこ」
「むぅぅぅぅぅ!
からかったわね~!
ほんと、地獄に落ちてもしらない!!」
夕矢と言い合ってるうちに
カラ風はもう下まで来ていて
お姉さんがドアを開けてくれた
はぁ~~~
夕矢のせいで半分の時間が無駄に.....
カラ風を降りると、もっと学生が増えていた
そしてなぜか私のほうを見て
なにやらコソコソ話していた
も、もしかして.....
借金取りの刺客!?
だ、だめよ!
そんなマイナス思考なんて!!
「おい、どこかいきたいとこあるか?」
「え?あ、うーんと......」
私がどこかあるかなぁ~
と考えていると、女子のひそひそ声が
耳に入ってきた
『ねぇ、あの人、
ちょーかっこよくね!?』
『あたしも思ってた!
やばくない!?ちょーイケメン☆』
『声かけてみよーよぉ』
『え、でも隣にいんの彼女じゃね?』
『うっそぉ~!
あんなブスが!?
そんなわけないでしょ~(笑)
冗談きついって!!』
『そうだよねぇ。
はっきりいってつり合ってないしぃ
うちらのほうが、100倍可愛い♪』
なぁ~んだ
刺客じゃないのか
よかったぁ~♪
.....そう、よかったはずなのに
なぜか胸が苦しくなった

