ー菜乃香ー
もぉ~!
あんなにほっぺつねることないのにっ
ほんと、優しさのやの字もないんだから
「今、心の中で俺の悪口言っただろ」
「えぇっ!!
何で分かったの!?
もしかして私って顔に出るタイプ?
今度から気をつけなくちゃ」
「へぇ~、悪口言ってたのか」
悪口言ってたのかって.....
「夕矢、はめたでしょ」
「理解力いいじゃねーか」
「むぅ!!
そんなんだと死んだら地獄行きだよ。
お先真っ暗だからね」
「お前が心の中で俺の悪口。
言ってるほうが悪いだろ」
「ま、まぁ、それも一理あるけど...
でもでも、悪口言われるようなこと
したのは夕矢なわけだしさぁ。
あっ!!
見て見て!!!カラフルな風車」
私達が外に出て適当に歩いてから
およそ5分
なんか大きなカラフル風車を見つけた
なんだったっけ?あれ.....
テレビでも見たことがあるような...
「ねぇあのカラ風(←略してみた)
なんていうんだっけ??」
「カラ風って何だよ」
「ほらあそこにあるさぁ
こう、くるくる~って!」
「まさか観覧車のことじゃねーよな?」
「あ、それだぁ~!
で、あれってなにすんだっけ?」
「はぁーーー。
観覧車っていうのはだな........
あ~!
もう説明すんのめんどくせー!!
乗るぞ!」
「ふぇ!?
カラ風乗れんの!?!?」
「当たり前だろ」
「ほんとっ!?
うきうき、わくわく♪」
「恥ずかしいから観覧車ごときで
そんな興奮すんな」
「だって、楽しみだもんっ!」

