借金とりとおにごっこ!?


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To:夕矢

デートして

夕飯はメールする
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よく一分以内で返信できたな.....

人間、命の危機を感じたら
なんでもできるってのは本当なんだな


ま、なんか文章めちゃくちゃだけど

「どうだった?
やっぱり心中?」

「いい加減その考えから離れろ...
これ、読んでみろ」


俺がそういって携帯を見せると
菜乃香はうんうんいいながら読んだ



「........もしかして、
称磨君は私達が仮の彼かの
ってことしらないの?」

「あー、しらねーな」

「なんでいってないの!?
友達にくらい言っておいてよ!
だからこんなことに!!
今後こんなことが起こらないように
ちゃんと伝えておいてよね」

「.....お前、よく人のこと言えるな」

「っえ?」

「奈月はさ、お前にとってなんだ?」

「それは、かけがえのない
大事な親友......っあ!!」


そういって菜乃香は口に手をあてた

頬に一筋の汗が伝っていく


「え...とですねぇ。
まぁ、あの、お互い様ってことで
アハハハハハ」

「ふーん、お互い様ねぇ.....
散々俺に文句言って?」


そういいながら一歩菜乃香に近づいた

すると、磁石の同じ極を
近づけたときみたいに
菜乃香も一歩下がった


なんどか同じことを繰り返すと
菜乃香の背中が壁にコツンとあたった