「あ~、分かった、分かった。
嘘ついたことはあやまるよ。
でさぁ、夕食までの2時間どうするよ」
奈月は未だ機嫌が直らず、
プイッとそっぽを向いている
と思っていたら、
急に大股で歩き出した
「お、おい!
どこいくんだよ!?」
「夕食どこで食べるか
決めてないでしょ。
だから下見に行くのよ。文句ある?」
「いーや、全然っ!」
なるほどなぁ~
気が利くじゃねーか
「早く着いてきなさいよね。
おいていくわよ、ドブガメ」
なんでドブガメ?
少し疑問を抱きながら
奈月の後に着いていく
奈月は『おいていくわよ』
とかいっときながら、
ちゃんと俺がついてきてるか
ちらちら後ろを見て確認して
歩くテンポを速めたり遅めたり.....
俺はそんな奈月がちょっとおもしろくて
しばらくわざと後ろのほうをのんびり歩いた

