「緋那が行きたいなら私も行く!
ねぇ、夕矢も行こーよぉ!!」
「そーだな。
俺は早くこの場から立ち去りたい」
「よし、じゃあ行こ!!」
「なんか、ごめん....」
「何であやまるの?
緋那は悪いことなんにもしてないよ。
さ、いこ!!」
「う、うん」
よかったぁー
奈月のおかげで
デパートに行くのはクリアした!
まぁ、大声は余計だったけどな.....
デパートは案外人が多かった
特に学生は今日は早く学校が終わる
っつーことでいつもより多い
「で、なにやんだよ」
「あー、なにやろっか??」
「称磨が行きたいっていいだしたんだろ。
まさか、なにも考えてないのか?」
「正解!!」
「......帰る」
「ええー!?
ちょ、まった!!!!」
「あ、あのっ!」
俺が必死で夕矢を止めていると
また奈月がでかい声をあげた
言ったとたん、
また耳まで真っ赤になって
自分の手で口をふさいだ
「なんかせっかくだし、
おそろいのものとか買いたい...」
今度はぼそぼそと、小さな声で言う
あ、そっか!
そんなこといってたな!!

