「がちゃ」
扉を開けると、そこには紗代ちゃんが居た
相変わらず可愛い服だなぁと感心しながら
じっとていると、なによ?と睨まれてしまった
「紗代ちゃんは相変わらず可愛いよねー」
はぁーとため息を吐く
私も紗代ちゃんみたいに可愛く生まれたかったよ
神様は不公平だ!
こんなに容姿に差をつけるなんて!!
「おだてても何もでないわよ?
ってか、夕矢はどこよ!?」
「そ、それがね.....」
とりあえず部屋に入ってもらってから
すべてのことを話した
夕矢と喧嘩したこと
そして.......別れたこと
紗代ちゃんは私になんて言うのかな?
きっと、怒るよね?あきれるよね?
私のことなんか、嫌いになっちゃうよね?
そう思うとまた涙があふれ出してきた
「って、なに泣き出してんのよ!?
たく、自分のせいで別れたくせに泣かないでよ。
.....まぁ、泣くなっていう方が無理よね」
そう言って紗代ちゃんが私の頭を
ポンポンと叩いてくれた
「私のこと嫌いにならないの?
だって、私、私は.....!」
「なに言ってんのよ。
確かに夕矢につらい思いさせたのは許さない」
「ご、ごめんなさい.....」
「だけど、夕矢が菜乃香以外の女に取られるのなんて論外。
菜乃香のライバルは紗代だけなんだから」
優しく微笑んで、紗代ちゃんは立ち上がった
夕矢がいないんならここに居る理由はない
と言って、紗代ちゃんはあっさり帰ってしまった
泊まってってくれたらいいのにな.....

