逃げ出すことも出来ず情けなく突っ立っているととうとう向こうもこちらに気づいてしまった
「ゆう...や?」
菜乃香は歩みを止め、目を見開いて驚いている
まるで見られたくなかった
と言ってるような顔をしている
なんだよ?
やっぱそうゆうことかよ
俺にだまって他の男とデートか?
菜乃香はそいつが好きになったのか?
俺が邪魔なのか?
嫌な考えばかりが脳をよぎる
「光、悪いけど俺帰るわ」
「う、うん。
また月曜にな!」
俺は少しだけ菜乃香が追ってきてくれないかと期待した
でも、菜乃香が追ってくることはなかった
俺、本気で捨てられたのか?
もう菜乃香は俺のことなんてどうでもよくなった?
あぁー、キツイな.....
失恋ってこんなんかよ
ほんと、家にいればよかった

