ー夕矢ー
なんなんだ、この状況は.....
今日は久しぶりに菜乃香をからかってやろうと思ってバイト先に来たはいいものも、
当の菜乃香はおらず、麗華に無理やり注文させられ、そして現在.....
「いやー、ほんまちょうどえかったわ!
あてな、道に迷っててん」
「勝手に迷ってろ。
俺は家に帰る。じゃーな」
「ちょい待ちぃ!
あんたそれでも人間かいな」
「悪いな、俺はれっきとした人間だ」
「ならうちのガイドせい!」
ガシッと腕を掴まれ無理やり引っ張られる
いや、お前が引っ張るんなら
俺のガイドいらねーじゃん
と思いながらもコイツの勢いと力に負け仕方なく引っ張られる
あぁー、最悪の休日だ!!
こんなことなら家でゆっくりしとくんだった
「あれ?輝!?
.....と確かあれは菜乃香ちゃん??」
「っは?今なんつった!?」
今までコイツに興味0だった俺だけど
ある単語は耳に入ってきた
『菜乃香ちゃん』
確かにコイツは今そういったよな?
「おい!菜乃香がいたのか!?」
「ちょ、いきなりなんや!?
なんや怖いで、夕矢。」
「いいからさっさと教えろ」
「あそこや、あそこ!
ほらあの信号のとこや」
光が指さす方を見るとそこには菜乃香と何故か光の双子の弟が居た
は?なんなんだよこの状況は??
2人は楽しそうに並んで歩いている
まるでデートしてるみたいに.....
こっちにくる
逃げたい、逃げ出したい
あんな姿近くで見たら可笑しくなっちまいそうだ
なのに、足が動かない!

