ー菜乃香ー
「あ、やっと来たー！
夕矢....と相川さん？？」
クラスがバラバラになっても
皆でお昼は食べようと決め
今日からお昼は屋上集合になりました
だけど、何故か夕矢の後ろには相川さんもいて
なんで？
頭がはてなで占領されそうです
「あ、どうもー！
あて夕矢とおないクラスの相川光言います」
「なんでお前がいんだよ！」
「なんでて、そりゃつけてきたからや」
「それ、堂々と言う台詞じゃねーから」
私たちを無視して言い争っている２人のおかげでだんだん皆の顔がひきつっていく
雅は笑顔なんだけど、なんかその笑顔から
「誰だよ、コイツ」
というものすごーくただならないオーラが出ている
私だって、皆と学校で唯一会えるこのランチタイムを邪魔されて、ちょっと不満です
「あ、なんやじゃましてもうた？
わるいことしたな、ほなまたなー」
相川さんはこの重ーい空気を感じ取ったのか、そそくさと屋上から去って行った
扉がばたんと閉まってから真っ先にしゃべったのは雅
「なんじゃあのおなごはー！
菜乃香というこんなにも可愛い彼女がおりながらもう浮気か！？
言え、言えーーー！！」
「雅、落ち着いて。
あの子は大阪から転向してきた子で
最近やけに片凪にまとまりついてる奴。
あぁー、そういえば今日なんて
付き合おうとか、言われてたっけ」
そういって今度はキッと緋那が夕矢を睨む
おお、なんとシリアスー
て、今、夕矢が相川さんに.....
う、うそ......
夕矢はもちろん、断ったよね？
すごく不安になる
相川さんは可愛いし、明るいし
夕矢が好きになってもおかしくない
