「ねぇ、目つぶって!」

「ん.....」


そんなに私からのプレゼントが欲しいのか、珍しく私の言うことを夕矢がきいている

いっつもこんな風に素直だったらいいのになぁ



おとなしいレア夕矢の頭に帽子をかぶせた


「目、あけてもいいよ」

「ん、なに?帽子??」

「そう、当ったり~!」


せっかく私がかぶせた帽子を
夕矢がゆっくりと取った

しばらく帽子をみつめてから
何かに驚いたように少し目を見開いた



「もしかして、手作り!?」

「うん、そうだよ。
私はいつでも金欠ですから」

「すっげぇ、うれしー」

「え、ちょ、夕矢!?!?」


今度は正面から夕矢に抱きしめられた

今日の夕矢はほんとにおかしい
これぞクリスマスマジック?

夕矢は相変わらず抱き着いたまま
ビクともしない


少し押したり、体をねじってみても
動く気配が全くない


「あ、あのー、夕矢さん?」

「ん?」

「片付けしないと、ね?」

「んー、もうちょっと」

「ぐはっ!」


さっきよりも強く抱きしめられてしまい
変な叫び声が出てしまった

はぁー、どうしよう.....


「片づけるか」

「え、うん」


ほんとにもうちょっとだったらしく
意外にもあっさり離してくれた

ほんと、変な夕矢!


でも、もうちょっとだけあのままでも良かったかな.....



また来年も、パーティーやりたいな♪