「うわ、すっげ」
いつの間に帰ってきたのか
夕矢が後ろに立っていた
「夕矢!もう、どこいってたの!?」
「あぁ、わり。
これ買いに行ってたんだよ」
そういって出したのは立派なクリスマスツリーだった
これを見ると、ほんとに今日がクリスマスということを実感させられる
「なんか、いよいよクリスマスっぽくなってきましたなぁ」
「ポクじゃなくて、クリスマスだから」
雅にあきれつつ、緋那がつっこむ
その向こうでは称磨君が自慢げに夕矢に料理を見せている
なんか、和むなぁー
毎日がクリスマスだったらいいのに
あ、そしたら全国のサンタさんがノイローゼになっちゃうよね!
「よっし!料理さめる前にさっさと食べよーぜ!」
「待ってました!ささ、緋那、菜乃香。
早く座った座った」
雅に促され席に着く
目の前には溢れんばかりのご馳走
そして本日の主役、鳥の丸焼き!
「それでは皆さんお手をあわせて。
いただきまーす!」
称磨君のどこかの主婦みたいな台詞を合図に皆が料理を食べ始めた
もちろん私は.....
「鳥の丸焼き~♪」
「うっちも~♪」
真っ先にメインの鳥の丸焼きにかぶりつく
とってもやわらかくて、ジューシーで
あまだれが絶妙に鶏肉と絡みあっていて
.....これは
「「「「おいしー!!」」」」
夕矢意外の声がハモって皆で大笑いした
「確かに、うまい」
ボッソと呟いた夕矢の言葉にまた大笑いした
食事中にこんなに笑ったのなんて初めて!
やっぱいーな、クリスマス♪

