まいった.....
大変にマイッタ.....
そして気づけばニット帽の二の字も編んでないまま、クリスマスは明日に迫っていた。
夕矢がずっと私の近くにいるから
編める時がないんだもん!!
いや、まぁ、よく考えてみれば
同じ家に住んでるんだから
当たり前のことなんだけど
でも、どーしよう!
編み物とか得意だから
夜なべすれば一日あれば出来ると思うんだけど、どうしても眠くていっつも夕矢より先に眠ってしまう.....
あぁー、もうどうしよー!
私がそうして頭をかかえて悩んでいると
私の携帯なりだした。
誰だろ、電話なんてめずらしい
ディスプレイには緋那という文字が浮かび上がっ
ていた
緋那からだ!早く出ないと!!
「もしもし、緋那っ!
どーしたの?」
「うん、あのさ、
今からあたしの家で作戦会議しない?」
「作戦会議?」
「うん、明日の!」
「する!します!させてください!
願いましては一晩泊めてください!!」
「っへ!?
えーと、まぁ、いいケド.....」
「ほんと!助かるよ!!
実は夕矢が家にいるからプレゼントまだ編めてないの」
「あ、そうゆうことね!
うん、わかった。じゃあ、またあとで」
「うん、あとでね!」

