借金とりとおにごっこ!?



「おつかれさま!」

「ありがと、菜乃香ちゃんもお疲れ」

「おつかれ、すごいじゃない」

「だろ?惚れ直した、緋那??」

「バーカ」


「おつかれ、皆。
頑張ったね、頑張ったね!」


一番大声で応援してくれた雅が
猛ダッシュで駆け寄ってきた

大きな目からボロボロ涙を流しながら


「もう、泣くようなこと?」

「うぅ、だって、だって!
感動したんだよぉー!!」

「まったく、しょーがないな」


緋那はそういいながら
雅の頭をよしよしと撫でる

ちょっとしてから夕矢も
歩きながらこっちに来た

流石に疲れたような顔をしてる


「夕矢、おつかれ」

「おぉ、お疲れ。
称磨、やったな」

「だろ?今日のMVPは俺だな!」

「ああ、だな」


称磨君は見事ドヤ顔を決め
皆にアピールしに行ってしまった

向こうの方から
『俺かっこよかったろ?
すげーだろ!?』
という称磨君の声が聞こえてきた


「黙ってたらいいのにな。
自分で言ったらなんかウザい」


夕矢がぼそっとつぶやいた


「あははっ!そうだね」