雅に手を引っ張られ
無理やり駆り出された海には
午前よりも人が増えていた
家族にカップル.....
皆楽しそうにはしゃいでいる
でも、私にはもう
笑顔になる力もありましぇん...
「あ、そだ!
ビーチボールでもする!?」
「お、いいね!」
「あたしも賛成!」
「よーし!
そんじゃ、雅さんがひとっ走り
ビーチボール買ってくるわ」
「「いってらっしゃーい」」
ビーチボール...
ビーチボールねぇ.....
ビーチボール=体力消費大
もう私は生きていけそうに
ありません
「おーい、皆ー」
雅が手をぶんぶん振りながら
帰ってきた
その手には悪魔のビーチボールが
...............ない!?
その代り、男の人の手が握られていた
あ、もしかして雅の彼氏さん??
「ねぇ、あれってもしかして」
緋那がその男の人を指さしいった
「うん、たぶん」
ごくりと生唾をのみ
雅が来るのをまった

