「あのね、やっぱり夏休み
皆でどっかに遊びに行きたいな!」

「どうしたのいきなり?」

「うん、ちょっとね」


不審そうに私をみる緋那に
えへへと笑ってごまかした

私は借金のため今まで思いっきり遊べなかった

だから、その借金が無くなった今
思いっきり遊ばなくてどうするの!!

遊園地に水族館に海にプール

行きたいとこなら山ほどあるの!
どうしよう、何からすればいいのか分からない


「いいね、いいね!
やっぱり夏休みは思いっきり楽しまないと♪」

「うん、あ、でも雅は彼氏と予定があるよね」

「そーなんだよねー。
あ、でもそれは菜乃香も同じでしょ?
もちろん緋那もね!」


そういえば、私達付き合ってるのに
全然デートとかそういう約束してない.....

やっぱり、
私達ってちょっとおかしいのかな?

デートの一回もしてないなんて.....

唯一したデートだって
緋那たちの計らいだったし


「あたし別に予定ないけど」

「え!?そうなの緋那!?!?
称磨君と約束とか全然してないの?」

「してないけど.....」

「うぅー、緋那ぁー!
緋那はやっぱり私の親友だよー」


そうだよね、そうだよね!
うんうん、そんなもんだよね!!


「んー、じゃあうちの彼氏も一緒でいいなら
遊びまくれるよ!」

「お、いいねそれ!
トリプルデート、憧れてたんだよね」


急に称磨君が私達の話しに割り込んで来た

トリプルデート.....
なんか、ものすっごく楽しそう!!


「そのトリプルやろ!!」