「夕矢ぁー!」


この声.....


「麗華、なんのようだよ」


麗華が抱きつこうとするのを
さらりとよけて言った


「ちょっとお姉さまに付き合いなさい」

「嫌です」


逆らっても無駄だというのは分かってるけどいちよう逆らってみる


「はい、聞こえなーい!
じゃ、一緒に帰りましょー!」

「分かったから引っ張んな!!」


抵抗もむなしく
ずるずる麗華に引きづられる


「菜乃香、わりー!
今日は先に家帰ってて!!」

「え!?夕矢ー!?!?」


通りすがりの菜乃香にいちよう言って
そのまま俺は引きづられ続けた


「どこいくんだよ?」

「んー、そうね。
まぁ、あたしの部屋かな?」

「は?麗華の部屋.....?」


すっごくすっごく嫌な予感だ

今すぐ帰りたい


「大丈夫よ!
昔みたいに変なことしないから」


そういってウィンクしてきた

昔.....
思い出しただけでも身震いがする

あの悪夢の着せ替えショー

二度とあんな屈辱受けてたまるか!!