ー菜乃香ー
ど、どどどどどうしよう!
きんちょーするよぉ!!
なんか、ちょっと空気がどよーん
ってなっちゃってるし
それに、こんな格好した事ないし
なんかこの靴歩きにくいし
「こちらの方は?」
「夕矢の彼女さんよ」
っへ!?
ちょっとまって!
麗華さん、私は夕矢の彼女だけど
そうじゃないんだってば!!
「どうゆうことなんだ、夕矢。
本当にお前の彼女なのか?」
「.....はい、そうです」
『はい、そうです』
ってなに言ってくれちゃってるの!?
「あ、あのぉ.....」
「片凪さん、今日のところは
帰らせていただきます。
行くぞ、紗代、登紀子」
私の小さな声は届かず
お客さん?は席を立ちはじめた
こ、これってやばいんじゃない!?
「すみません、斎城さん。
また日を改めてお話させて頂きます」
斎城さん?がこっちの方へ歩いてくる
やばい、なんかいわなきゃ!
でも、何を??
そう思ってるうちにおじさんは
通り過ぎていってしまった
「調子に乗るんじゃないわよ」
へ?
驚いてドアの方を見る
今、確かにあの子が言ったんどよね?
あんな優しそうで可愛いのに
すごく低くて怖い声でささやかれた
すごく、嫌な予感がします.....

