「楠木さん?
ということは、もしかしてあなた
菜乃香ちゃん!?」
「へ!?
な、なんで私の名前........?」
いきなり看護婦さんにそんなことを言われてビックリした
私、ここの病院来たことあったっけ?
「やっぱり!
確かに、よく似てるわ~。
特に目なんかそっくり!!」
「??」
なにがいいたいんだろ?
そっくり?
目??
「あ、ごめんなさいね。
これが噂の菜乃香ちゃんなんだって思うと
ついテンションがあがってしまって。
私、楠木さんの担当のナースだったの。
といっても、ここの看護婦は
私一人だけなんだけどね」
「え!?
そうなんですか?」
一人で............
大変そうだなぁー
そんなことより!
私のお母さんのこと知ってるんだ!!
「楠木さんのことはよく覚えてるわ。
ちょっとそこの椅子に座って
待っててくれるかしら?
診察が終わったら案内しますので」
「はいっ!
待ってます!!」
「ありがとう。
水野さん、こちらへどうぞ」
そういって2人いたお年寄りの
1人を連れて奥へといってしまった
空いてる椅子に夕矢と並んで座る
ひんやりとしたいすの感触が
スカートの上から伝わってくる

