借金とりとおにごっこ!?



「今日がはじめてですよね?
診察でよろしいですか?」

「えっ!?
いえ、あの、お聞きしたいことが......」

「はい、なんでしょーか?」

「えっと、こちらに佐々川先生って
おられますかね?」

「え?
あ、はい、おられますけど.......?」



何故かすごく不思議そうな顔をされた


なんか私、変なこと聞いちゃた!?


「お前な、ここ佐々川病院なんだから
佐々川って人は居るにきまってんだろ」

「あ、そっか!
あ、じゃあじゃあ、
その人に会いたいんですけど........」

「かまいませんけど...........
どういったご用件で?」

「えっと、用件?
用件ってなんになるんですかね?」

「私に聞かれましても.............」


用件..........

お尋ね人?
謎追求??
サスペンス!?


「薬の袋、貸せ」

「え!?あ、はい、どーぞ」


私がうんうん考えていると
夕矢が急に、そんなことをいいだした

なんに使うんだろ??


「この、楠木さんの担当していた先生が
佐々川先生なんですけど、
楠木さんのことについて、
先生にお尋ねしたいことがあるんですが」


夕矢はそういうと、
『これ、証拠です』とでもいうように
薬の袋をズイッと出した