「ここ...........?」
佐々川病院はイメージしてた
大きな病院ではなく、
こじんまりとした小さな病院だった
まるでDr.コト〇の診療所みたいだった
もう一度上を見上げて看板を確認したけど
やっぱり何度見てもここが佐々川病院だった
「し、失礼しまーす」
「ばか!
ここは病院なんだから、失礼しますは
言わなくていいんだよ!!」
「あ、そっか。
ごめんごめん、つい..........」
中にはお年寄りが2人
椅子に座っているだけだった
テレビも雑誌も本も置いてなくて、
あるのは椅子ぐらい
受付には看護婦さんがいないし
どすればいいのか、軽くパニックになった
「す、すみませーん」
小さな声でいったつもりなのに
あまりに静かな病院で、私の声がよく響き
大きな声で言ったように感じられた
「はいは~い!
ごめんなさいね、ちょっと忙しくて」
私の声に反応してくれた看護婦さんが
すぐにパタパタと走って来てくれた
いかにも看護婦です!って感じの
やさしそうな人だった
胸ぐらいまである髪を
後ろで一つに束ねていて、
背はちょっと低めで、童顔
笑ったときに出るえくぼがすごくかわいかった

