「あ、そうだっ!
私、緋那に聞きたいことあって」

「なに?」

「おととい行った海。
あそこ、春になったらさ
桜のじゅうたんできたりしない?」

「桜のじゅうたん...........
って言うのかはわかんないけど、
海に花びらがたくさん浮かんで
じゅうたんみたいにはなるけど」

「ありがと」

「うん、いいけど」



緋那は何かいいたそうな顔をした

でも、ただ私を見つけるだけで
なにも聞かなかった


「あたしなら
いつでも未影の力になるから。
全部、一人で抱え込むのだけは
許さないんだからね」

「うん、ありがとっ」

「うちも!!
未影と緋那のためなら
なんでもしちゃうよぉ~」

「雅は逆に余計なことしそう」

「うわ~、緋那がいじめるよ!
悪い子だよ、この子!!」

「確かに、雅は役にたたなさそう」

「うわっ!
リンチですかい!!」

「2人じゃリンチとはいわない」

「っは!
そうか、だったらこれは.........
なんになるの?」

「じゃれあいかな?
ほんとは頼りにしてる
雅も緋那も。
こまった時は、力貸してもらうよ」

「「うん」」



二人の声がきれいにハモった

ほんとに私はいい友達
ううん、親友に出会えた



決めた
もう一度、あの海に行く
そうすれば、きっとなにかが分かる

そんな気がする