車の中で初姫が崩れ落ちる音を聞いていた織り姫はそっと中を覗いた。


倒れている彼女は完全に意識がとんでいた。

自分の妖力で彼女を眠らせた織り姫は初姫の着物を整えてやると牛車を走らせ続けた。