何かと自分に纏わり付いて妻にしてくれとねだっていた。
甘えるような媚びるような仕草が嫌いだった。


しかし帝から言われたなら仕方ない。

「分かりました。次の宮は必ず妻にします。」


ため息と共に声を搾り出した。