そう。さっきまで閉まっていたはずのドアが開いている。




あたしはそっと近づいてみた。



中を覗くと、1メートルくらい先にまたドアがあった。




―――またドアがある…誰か中にいるのかなぁ。




中にあるドアは閉まっている。



あたしはとりあえず外側のドアをまた閉めて、覗くのをやめた。









―何で閉めたの?早く入ってよ。―






また来たメールを見て、あたしは確信した。




―――この中にメールの送り主がいる。






怖いし気味が悪いし嫌だけど、これからずっとメールが送られて来ても困る。





あたしは大きく深呼吸して、ドアを開けた。