「あー、恋したぁーい。彼氏ほしぃーい。」

少女がひとり、呟いた。

「今日の放課後、まさとにあうねん~」

またひとり、呟く。

「彼氏ってさ、おらんかったら欲しくなるけど、おったらおったでいらんくない?」

そして、またひとり呟く。

いつもと変わらない
昼休みの教室。

そこで、あたしたちは

いつもと変わらない窓際の席で、

いつもと変わらない風景をみながら弁当を広げていた。