合言葉



「うん。けど、うち今日は一人で考えてみる。梨乃、二人で話せる?」





「全然大丈夫よ!逆にごめんねビシッと言っとくから」






「ありがとう!またメールする!じゃいくね」





「こちらこそ!気をつけてね」








奈美が帰ったのを確認して

梨乃は正弥に電話をかけた








「もしもし。」




久々の正弥の声を懐かしく思った





「もしもし?梨乃だけど」





「あっ梨乃?奈美のこと?」






「うん。今からいつものマックきて!奈美いないから」








「わかった。」






「んじゃまってんね。」







電話を切って5分後
正弥は新しい高校の制服を着てきた。






「久しぶりじゃん正弥!」





「おう!久しぶりっ」







「早速だけど話いい?」







「覚悟してきたんで。」






正弥は少し下を向いた







「奈美と別れるつもりなの?」





少し沈黙が生まれた。








「実はね俺、引っ越すかもしんねーんだ。
だから、奈美と別れたくないし、大好きだけど遠距離ってキツいかな思ったんだ。だから嘘ついて振るつもりだった。」








「でも振れなかったんでしょ結局。笑」





「うん…。」






「奈美は遠距離でもあんたとやってける自信あると思う。
一年付き合ってきたなかで、うちら色々あったけど、乗り越えてきたじゃん」




梨乃は正弥の顔をまっすぐみて全部ぶつけた