こいつ…やっぱ
雄也に似てるわぁ
梨乃は空を見上げた
雄也…元気かな?
ギーイーーッッッ
自転車が止まって
梨乃が知らない家の前だった。
「ここどこ?」
「俺んち〜っ」
「はぁ?ちょっと送ってよ!」
「いや送るけど、ちょっとまってて!」
そのまま直人は
家へと入っていった
「おっそ〜もう10分もたってんだけど。」
携帯の時計を見ながら
つぶやいていた。
「あっごめん!」
直人は小さい紙袋をもって出てきた
「探すの大変だったわ〜まぢごめん!」
「それなに?」
「これね、DDの限定シールっっ!俺、二枚当たったからお前にあげる!」
「え!?もしやライヴで当たるやつ?」
「そうそう!二回も当たっちゃったの」
「いやぁ〜〜っっっ!まぢありがと!!うちもってなかったの」
「大切にしろよブスッ」
「ブスは余計ね!けど、大切にはしますっ」
「んじゃ送るから家どこらへん?」
「佐々波駅の方」
「あっりょかい!近いじゃん」
「まぁね」
そんな他愛もない話を
なんだか梨乃は
懐かし楽しく感じていた
