梨乃は目を開けて



「ファンだもん。」





そう答えた。




「俺もなの!!」





singerは
嬉しそうに笑っていた






「初めて見つけたわ!
DDのふぁん!お前とは
気が合う気がする。」






「珍しいねぇ〜ファンなんて。あたしも今までDDのファンに会ったことなかったし。」






「そういやさお前名前何?」






「あたし梨乃。あんたは?」






「俺は直人!ってことで一緒に帰んの決定ね」





「いやいや意味わからないから無理無理」






「いやいや意味わからないから無理無理」




うざい感じで
真似してきた直人








けど、どっかあいつに
似てるなって思った。







ここからもう、
あたしの恋は始まっていたのかもしれない。








"

これで入学式を終わります。

生徒は放送ごとに
クラスへ戻ってください

"



放送が流れて
三年からクラスへ戻って行く





一年はそのまま写真撮影で残されていた





クラスごとに写真を
撮っていく。





全部撮りおわって
学年主任の話が終わり
下校となった。









梨乃はさささっと
直人の前から姿を消して




下駄箱へと向かった