寝る体制に入ったものの

まだ寝ていなかった梨乃は




その言葉が
はっきり聞こえていた。




けれど、自分ではないと
信じてシカトをかました。





とんとん、





肩を叩かれ
自分だとわかり…






けれどもシカト。
寝てるふりをして
乗りきろうと思っていた





けれど、隣のsingerはしつこい





また肩を叩いてきて





あまりにしつこいから
起きてやって、





「八田中」



梨乃は冷たい言い方を
して例のsingerを見た。





「え〜まぢでぇ?俺、南中!」





あげあげなノリのsinger



思ってたノリと同じで
やはり苦手なタイプ。






「まぢかぁーよろしく」





適当に終わらそうとした梨乃とは逆で




どんどん質問してくる
ダル絡みなsinger





「じゃあ家から高校まで10分くらいっしょ?」







「うん。まぁだいたい」





「おー!!じゃあ今日一緒に帰ろ!」



意味深な発言に梨乃は
思わず



「は?お前バカ?」



言ってしまった…。




singerはこちらを見て



「よくゆわれる〜」



とか笑顔で応答してきた。






こいつ…バカだ。