「彩花さん…好きです」
そう告げられて夢かと思った…
信じられなくて、何度も瞬きをして弘樹を見た。
驚きすぎてすぐに声が出てこなかった私に弘樹は言葉を続けていく。
「彩花さんが好きでどうしようもなかった。でももう終わりにしたいんだ。ハッキリ拒絶されれば終わりに出来ると思うから…」
私の気持ちを知るよしもない弘樹が、フラれるのを覚悟で告げてくれた事にグゥッと胸が締め付けられた。
ちゃんと言わなきゃ…
弘樹は怒る?呆れる?
だけど、精一杯の勇気を出してくれた弘樹に私も精一杯の勇気を出さなくちゃいけない。
私は修君と付き合ってない。
ずっとずっと弘樹が好きだったって。
