そして更に信じられない事が起こった


「好き…だから」


は?

好き…?


「何が?…あ、セブンズ?」


俺の発言に彩花さんが目をひんむいた。


「はっ?違うよ!弘樹に決まってんじゃん!バカじゃない!?」


「お、れ?」


顔を真っ赤にして俺を睨む彩花さん。


「益々意味わかんね…」


けど…


「今言った事ホント…?」


「ホント…何度も言わせないでよバカ…きゃっ」


気付けば俺は彩花さんを抱き寄せていた。



「何度もバカバカ言うな…」



彩花さんの細い肩、彩花さんの髪が俺の頬に触れ香りが鼻をくすぐる…



あぁ、俺の腕の中に彩花さんがいる



「夢じゃない…よな?」


「夢じゃないよ…」