「えぇ〜何で弘樹が?ていうか何で菜月といるの??」


「え…いや、俺はその…ていうか菜月さんと彩花さんって友達なの?」


同じ大学だもんな…友達であっても不思議じゃない。


「え?菜月は私の妹だけど…弘樹こそ…」


彩花さんから出た単語にサッと血の気が引いた。


えぇ!妹っ!?この女がっ!?

うわっ…俺ブチ切れかけてたっつ〜の!

彩花さんが来なきゃ危なかったよ…

まじセ〜〜フッ!


ホッと胸を撫で下ろし、俺は改めて彩花さんに視線を戻した。


「あ…たまたま声かけられて…それで、あの俺は…」


彩花さんに会いに…と言いかけたとき


「何やってんだお前ら…」


と聞き慣れた声が飛んできた。


その声のした方に3人同時に振り向いた。


「「修君」」


「兄貴…」