そうと決まれば即行動っ!

俺は急いで準備をし、家を飛び出した。



─────…‥
────…‥



「はぁ…はぁ…」


駅から少し走ったせいで乱れた呼吸を落ち着かせる。


「ここか…いんのかな彩花さん」


よく見るとまばらに帰って行く大学生逹。


もう夕方だもんな…そりゃ帰る時間だよ。


彩花さんもとっくに帰ったかもしれない…


もしかしたら兄貴と一緒かもしれない…




しばらく待っていたが一向に現れる気配のない彩花さん。


心なしか帰っていく大学生の視線も痛く感じてきた。



今日の所は諦めて帰ろう…


そう足を踏み出した時だった。


「誰か待ってんの?」


と声を掛けられたのは。