もうこの気持ちは捨てた方がいいのかもしれない。 彩花さんには兄貴がいる。 望みのない想いを大事に取っておいたって、俺にはどうする事も出来ない。 もう止めよう… 彩花さんを好きになればなるほど辛い思いをするのはもう嫌だ。 俺のこの気持ちは誰も幸せにならない。 兄貴への裏切りだ。 彩花さんを困らせるだけだ。 俺自身もう耐えられそうにない。 俺はこの日を境に彩花さんを避けるようになっていった…─