「そろそろ出る?」


彩花さんが携帯で時間を確認する。


「そだな」


軽く出掛ける準備を済ませ俺達は家を出た。



駅までの道のりを他愛のない会話をしながら歩く。


「考えてみれば弘樹と出掛けるのって初めてだね♪」


「だな〜」


「ふふっ初デートだねっ♪」


「……」


やめろよ…


そんな無邪気な顔してそんな事言うなんて反則だろ


頼むからこれ以上俺の気持ちを刺激しないでくれ…