体から力が抜けていくのに 足だけが、重い。 なんでだろう? “孝太が好き”ってキモチだけは 気付いてほしくなかった─… ……行かなきゃ。 この苦しみが孝太への想いと イコールなのかは分からない。 分からないけど… だからこそ進むしかない。 ──…あたしは、ゆっくりと歩き出した。 .