シャーペンと君とあたし




「時間的にもう用意した方がいいんじゃない?」


蒼の言葉で、みんなも壁時計をみる。

─…時刻は、23時30分。



「だな。じゃぁ、俺はカラーリング剤買ってくるわ!」


「んじゃっ、俺も行こぉ〜っと!」


そういって、腰を上げる孝太と宏人くん。


「鈴乃、色どーすんの?」


あ、そっか!色決めなきゃだよね〜


でも今からだと、24時間スーパーかコンビニでしょ?


あんまし色ないよねぇ?


「ピンクベージュっぽいのがいーなぁ。
なかったら、また今度でいーやぁ!」


「あいよ。んじゃ、俺ら行ってくっから!」


「蒼ちゃんと美奈ちゃん、用意よろしくなぁ〜っ!」


颯爽と玄関の外へ消えてく、孝太と宏人くん。