ガチャッ


と、扉が開く音がする。



上半身だけ起こして振り返ると、飲み物の乗ったトレーを持ってる蒼の姿。


「あっ、ありがと〜!」


ぴょこん、とベットに座りなおす。



「ねぇ、鈴。今日、一緒に夕飯食べられない?
お母さんがうるさいのよ。」


あたしのコップに、桃天(桃の天然水)をつぎながら聞いてくる蒼。



「えっ?!いーのっ?」

「鈴がいいなら。」


「もちろんっ!あたしは全然大丈夫だよっ!」


うわぁ〜

蒼ママとごはん食べにいくの久しぶりっ!


高校時代はよく行ってたんだよね〜



「そ。よかった。多分、また焼き肉だと思うわよ?」


そう言って、蒼は苦笑する。