シャーペンと君とあたし




放課後、拓也と百合は委員会で
オレはジャングルジムの上で待ってた。

─…帰ってればよかったんだよな。



けど拓也が


『百合ちゃんと2人きりだと
緊張して喋れない。』


とか情けねーこと言うから
助けてやろうと思ったんだ。








「俊くん!」


呼ばれて下を見ると百合がいた。


「もう終わったのかよ?」

「終わったよ!拓也くんは…
まだ来てないんだね。」


辺りをキョロキョロ見回して
拓也が居ねーのを確認すると

残念そうな顔をする百合。




百合は、まさに百合の花みたいな奴だった。

運動なんて苦手中の苦手。




でも、



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