シャーペンと君とあたし

怖いんだもん。



声に出したら

言葉にしたら



……壊れちゃいそーで。








「…まぁ、いーや。」



俊をぼんやり見たまま何も言わない。

そんなあたしから視線を外し
コーヒーを口に運ぶ俊。




「あ、えっと…」



せ、せめて何か言わなきゃっ



そう思うんだけど頭は真っ白。

なーんにも浮かんでこない。


丁度運ばれてきたレモンティは
飲む訳でもなく、カップを弄んでみる。









「２年後、もっかい聞くから。」

「…え？」


２年後？



思わず視線を俊にむける。





「あのさ…」


.