ヴー…ヴー… ん?鳴ってる?バイブ? ブレザーのポッケから、 微かに振動してる携帯を取り出して 机の下でパカっと開く。 ─…画面には新着メール『神田俊』の文字。 「へっ?!」 俊っ?!うっそ! ガターンっ!と、 椅子から大きな音を鳴らして立ち上がる。 「なんだ、木下?…顔、真っ赤だぞ?」 「い、いえっ!なんでも…」 あわわっ! 授業中だってこと忘れてたっ。 .