鈴なしじゃなきゃ話せない話。 鈴にだけは、隠しておきたい話。 だけど分かってる。 “鈴のこと、支えてやって” ─…鈴を守るためなんだってこと。 疑いをかけた“あの日”に “なによりも鈴が大事”だと言った 俊と美奈を、信じてるわよ… 「俺が拓也を裏切った」 重苦しい空気の中、 俊がゆっくりと話はじめた。 ― SIDE 蒼 ― .