シャーペンと君とあたし




学校の近くにある喫茶店。

今入った個室に座っているのは
鈴を除いた、見慣れたメンツ。



それなのに緊張してしまうのは
4人の顔が真剣だから。

いつもヘラヘラ笑ってる、宏人でさえも。





ゴクッとつばを飲み込む。


既に出来上がっている重い空気に
さすがに息が詰まる。



「で?…一体何があったのよ?」


精一杯、冷静を装って問いかける。

これから聞かされるのは“あの日”のこと。

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