「男子達は風呂入ってくるってぇ〜」 「男子…達?」 あ、そう言えばみんな居ないや。 部屋には今話しかけてきた美奈と蒼の ふたりだけ。女子だけしかいない。 「鈴、おいで?」 すっごく穏やかな表情をした蒼が ベットから手招きしてくる。 …言うなら今、だよね? 「ほらほらぁ〜っ!早く早くっ!」 「うわっ!ちょ…ちょっと!」 美奈がグイグイと背中を押してくる。 も〜。自分で行けるのに〜。 2人には今からあたしが言うことなんて とっくにお見通しなのかもしれない。 だって… .