シャーペンと君とあたし




「なっ?!」


さっきからあたしの顔は右にいったり左にいったり。


今度は、右へと動く。



笑われたのも“ただのバカ”呼ばわりされたのもどっちもムカつくけど




「な、なにさ?!人からシャーペン借りたくせにっ!!」




右側に存在するコイツの方が、断然ムカつく!!

ムカつくムカつくムカつく…!!




─…ムカつくったらありゃしない!!





あたしの机に寄り添うように並べられた彼の机を、ドカッと軽く蹴飛ばしてやった。